文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

かかと痛み 踵骨棘と診断

 3か月前から右足のかかとが痛みます。革靴で20分ほど歩くと痛みが激しくなります。整形外科で「 踵骨棘しょうこつきょく 」と診断されました。痛み止めの薬をもらっていますが、よくなりません。(73歳女性)

歩くほど悪化…別の病気も

井口(いのくち) (すぐる) うさみ整形外科・足と靴の医療センター医師(東京都調布市)

 中年以降のかかとの痛みで最も多いのは踵骨棘です。エックス線検査で、かかとの骨の前方下側に三角形の出っ張り( 骨棘こっきょく )があり、これが原因だと説明されます。 足底腱膜炎そくていけんまくえん と診断されることもありますが、同じものです。

 朝の寝起きの数歩が最も痛く、歩いていると自然に痛みが消えるのが特徴です。せっかく楽になっても、翌朝になるとまた同じ痛みが起こり、毎朝、これを繰り返します。痛みがしばらく続くこともありますが、歩けば歩くほど痛みが増すことは、まれです。痛みと圧痛はかかとの前方内側に限って起こります。

 踵骨棘は、かかとの骨と付着している足底腱膜の一部が微小断裂して起きます。歩行で踏み込んだ際に腱膜が引っ張られて起こりますが、腱膜は一度切れると緩むのでその後は痛みがなくなります。ただ、腱膜の断裂は一晩寝れば癒着してつながるので、朝起きて歩けば、また引っ張られて切れて痛みます。これを毎朝、繰り返すわけです。

 踵骨棘の大半は1年程度で徐々に自然治癒するので、ストレッチなどで様子をみます。同じかかとの痛みでも、質問のように「歩くほど痛い」場合は、かかとの骨の下にできた特殊な脂肪のクッションが 萎縮いしゅく することで痛む脂肪 褥炎じょくえん や、神経が圧迫されて痛む 絞扼こうやく 性神経症、また踵骨疲労骨折、低温やけどなど、別の疾患の可能性もあります。症状が悪化するようなら検査・治療が必要になります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。また、外部配信することもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。読売新聞ご購読者で読者会員登録をされた方が、有料(プラス)登録すると、電話による医療相談が24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。

読売新聞読者会員の有料登録は、月額220円(税込)です。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。