町田忍の昭和回想
回想サロン
あこがれの 機器ならぶ席 のぞき込む
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
電車の運転席
電車の先頭車両、運転席が見える位置は、今も昔も人気の場所だ。子供が背伸びをしてスピードメーターをのぞき込む姿を、よく見かける。
昔は子供たちの間で、今以上に鉄道の人気は高く、私も物心が付いたときからそうだった。小学校ではロープを結んで「電車ごっこ」をやったし、電車の運転席の後ろにも並んだ。
昔の電車はイラストのように、速度計やメーターやハンドルがいかにも「メカ」という感じで、そこがまた男の子の憧れだった。写真は戦前に製造されたとおぼしき車両だが、運転席との「距離」も近かった。最近の運転席は装備のデジタル化が進み、少し寂しい気もする。
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