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医療・健康・介護のコラム

[女優 北原佐和子さん](下)人間関係に疲れ、介護から離れたことも…台本覚えた「瞬発力」で資格試験を次々突破、55歳で准看護師に

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 女優の北原佐和子さんが芸能活動の傍らホームヘルパー2級の資格を取り、介護の世界に飛び込んだのは43歳の時でした。どちらもプロとして二足のわらじを履きながら、介護福祉士やケアマネジャー、准看護師と、介護・医療の資格を取得してきました。50歳代を迎えてなお、新しい知識や技術を身につけてステップアップしていく情熱は、どこからわいてくるのでしょうか。(聞き手・飯田祐子、撮影・中山博敬)

現場に復帰、魅力を再確認

 ――介護職としてのキャリアは14年。そろそろベテランと呼ばれるようになってきたのではありませんか。

 その間、ずっと順風満帆だったわけではないんですよ。実は1年ほど中断していたこともありました。その時は、人間関係に疲れ果ててしまって……大好きな仕事でしたが、退職することを選びました。

 ――「職場の人間関係」は、介護の仕事を辞める理由の第1位です。やりがいがある一方でストレスも大きい職種なので、トラブルに発展しやすいのかもしれません。

 利用者さんやご家族、職場の仲間たち……それまでの6年半の勤務は、確かにつらいこともあったけれど、たくさんの良い出会いにも恵まれました。「介護」というと暗いイメージを持たれることも多いのですが、私にとっては、輝くような経験で一杯でした。そのことをたくさんの人に知ってほしくて、本にして残そうと思ったのです。

 出版に向けて動くうちに、この仕事に対する情熱を少しずつ取り戻していきました。ずっと目標にしていた介護福祉士の国家資格を取得したい、という意欲が再びわき上がってきて、試験勉強を始めたのです。ところが、現場から遠ざかっている間にすっかりカンが鈍ってしまっていました。「これはダメだ」と思い、新しい職場を探してまた働き始めたんです。

 久しぶりに現場に出て、利用者さんと触れ合うのは、本当に楽しかった。いったん離れてみたおかげで、この仕事の魅力を再確認しました。

 ――そうして日々の業務に当たりながら、介護福祉士の試験に合格したのですね。その後にケアマネジャーの資格も取得しています。

 歩行器がないと立つことのできなかった人が、自分の足だけで歩けるようになったり、逆に一人ですたすた歩いていた人が、スタッフが手を引かないとトイレまで行けなくなってしまったり。ご高齢の利用者さんの状態は、ケア次第で大きく変わります。

 それだけに、一人ひとりにどんなケアを行うかを決めたケアプアランが、とても重要なのです。デイサービスで働いている時、「このケアプラン、ここを少し変えてみたらどうだろう」なんて感じることがありました。目の前の利用者さんのために、自分だったらどんなケアプランを立てられるかなと考えたら、資格を取りたくなったんです。

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