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医療・健康・介護のコラム

[女優 北原佐和子さん](下)人間関係に疲れ、介護から離れたことも…台本覚えた「瞬発力」で資格試験を次々突破、55歳で准看護師に

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中高生に交じって受験

 ――女優と介護職を両立しながら受験勉強とは、ちょっと想像できません。合格のコツはなんですか?

 そんなにあっさり受かったわけじゃないんですよ。ケアマネジャーの試験だって、2度目の挑戦でなんとか合格したんです。決して私が特別というわけではないと思います。

 コツなんてありませんから、過去問の勉強をひたすらくり返しました。試験勉強に割ける時間は限られているので、ぐっと集中してやるようにしました。

 台本を覚える時とちょっと似ているかもしれませんね。女優の仕事はぐっと集中することのくり返しなので、おかげでそのような瞬発力は身についているかもしれません。

 ――昨年の春には、准看護師の資格も取っていますね。

 ケアマネジャーは、医師や看護師に加え、理学療法士、作業療法士など、医療の専門職とも連携していかねばなりません。それで医療現場を見てみたいと思って、訪問診療の医師に同行させてもらったんです。

 先生と看護師さんが薬や患者さんの状態などについて話し合っているのですが、会話の内容を一つも理解できなかったことに衝撃を受けました。高齢者の生活に医療は欠かせないものですから、医療のことが全く分からないままでベストなケアプランを作れるのだろうかと不安になりました。

 それを先生に相談すると、「じゃあ、少し医療を勉強してみたら?」と、地域の医師会が運営している准看護師養成校への入学を勧めてくださったんです。

 ――准看護師の養成コースといえば、他の受験生は中学か高校を卒業する若者ばかりです。

 私も、50歳過ぎての挑戦としては結構きついなあとは感じたんです。でも、合否は私が決めるものではなし、結果はどうあれ挑戦してみようと思って。幸運にも合格しました。

 2年間学んで昨年春に卒業し、准看護師になりました。今は都内の特別養護老人ホームで看護職として勤務しています。

 現場に出てみると、私の知識は上っ面の勉強に過ぎなかったことがよく分かりました。()取りまで見据えたケアプランを立てられるようになるのが目標なので、当面はもっと医療を学びたいと思っています。

 <准看護師> 都道府県知事から免許の交付を受け、医師、歯科医師、看護師の指示で看護や診療の補助に当たる。一方、看護師は、厚生労働大臣が免許を交付、自分の判断で業務を行うことができる。

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