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ファイザー「人々の命を救う」、コロナ「飲み薬」の緊急許可を申請
【ワシントン=船越翔】米製薬大手ファイザーは16日、新型コロナウイルス感染症を治療する経口薬(飲み薬)について、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請したと発表した。コロナの飲み薬の承認申請は、米国内ではメルク社に続き2例目となる。
ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は声明で「飲み薬はコロナとの闘いで重要な役割を果たす。人々の命を救い、病院に行かずに済む可能性がある」と強調した。今後、米国以外の各国の規制当局にも承認に向けた手続きを進めるという。
ファイザーが軽度~中程度の成人患者らを対象に行った臨床試験では、飲み薬の服用によって入院や死亡の重症化リスクが89%減ったことを確認した。副作用もほとんどが軽度だったという。
メルクの飲み薬モルヌピラビルは4日、英国で使用が認められた。FDAは今月末に諮問委員会の会合を開き、モルヌピラビルの安全性や効果を確かめる予定だ。
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