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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

HIV検査件数が激減 コロナ禍の余波で 12月1日は世界エイズデー

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国内新規報告数は減少傾向 2020年は1095人

 12月1日は世界エイズデー。今月から12月にかけて、オンラインなどで様々な啓発イベントが計画されている。

 厚生労働省エイズ動向委員会が8月に発表したエイズ発生動向によると、2020年1年間に新たに報告された人数は1095人で、うち無症状のHIV感染者は750人、エイズを発症していた患者は345人だった。

 新規報告数は近年減少傾向で、4年連続の減少(前年比141人減)だった。ただし、うちエイズを発症していた患者は16年以来4年ぶりに増加(同12人増)した。新規報告数に占めるエイズ患者の割合は31.5%だった。

検査、相談件数は前年比半減

 20年は前年に比べ、コロナ禍による保健所業務への影響などで検査件数が大幅に減少した。保健所の検査件数と自治体が実施する保健所以外の検査件数の合計は6万8998件(前年14万2260件)、保健所等における相談件数6万6519件(同12万9695件)で、いずれもほぼ半減した。

 同委員会の報告では、「新型コロナウイルス感染症に伴う検査機会の減少等の影響で、無症状感染者が十分に診断されていない可能性に留意する必要がある」としている。

 また、新規エイズ患者の4年ぶりの増加についても、免疫機能の指標となるCD4値が低いHIV感染者において、「受診機会の遅れを一部反映している可能性がある」としている。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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