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町田忍の昭和回想

回想サロン

行水は ブリキ金魚が お友達

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 昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 記事の最後にコメント欄がありますので、よろしければ、あなたの懐かしい思い出を投稿してください。

ブリキ金魚

 

 ブリキ製の金魚は昔、行水や銭湯のお供として欠かせないオモチャだった。色遣いが派手で、中に何か入っており、振るとカラカラと音がした。

 湯たんぽのようにきっちりと密閉された作りで、水中に沈めても浸水しない。逆に穴をあけて、じょうろに仕立てたタイプもあった。金魚が描かれたバケツもあった。

 戦前からあったそうで、町のおもちゃ屋で気軽に買えた。今でもインターネット通販や雑貨店などで手に入るのがうれしい。

 写真は私が3歳の時、たらいで行水したときの場面。たらいの中にブリキの金魚が浮かんでいた。手に持っているのは木製ボートで、こちらも定番のオモチャだった。

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machida_shinobu_prof

町田 忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京都出身。庶民文化研究家、エッセイスト。銭湯や缶ジュースなど100を超える研究テーマを持つ。著書に「町田忍の手描き看板百景-美あり珍あり昭和あり-」(東海教育研究所)、「戦後新聞広告図鑑」(同)、「マッカーサーと征露丸」(芸文社)、「銭湯 『浮世の垢』も落とす庶民の社交場」(ミネルヴァ書房)など。

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1件 のコメント

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懐かしい!

はる

ブリキ金魚! わが家にもありました! おもちゃを持ってタライで行水。ごきげんそうですね!

ブリキ金魚! わが家にもありました! おもちゃを持ってタライで行水。ごきげんそうですね!

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