伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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簡単中華風コーンスープ…汁物は拒否することなく飲んでもらえる
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
水分をとりたがらない高齢の方でも、スープなどの汁物は拒否することなく飲んでもらえることがあります。コップ1杯の水は1時間かけて飲むのに、汁物ならあっというまに飲んでしまう、そんな場面を目にすることがあります。
今回は、手軽な粉末のコーンスープのもとを使用した卵スープをご紹介します。
いつもならお湯を加えるだけのスープのもとですが、卵とゴマ油を加えることで雰囲気も変わり、さらに栄養価もアップします。少しとろみがついているので、のみ込む力が低下した方にもおすすめです。
無理に嫌なものをすすめるよりも、本人が拒否することなく食べられるものが口に入ると、心にも体にも良い影響があるのではないでしょうか。
[作り方]
(1) 鍋に(A)の材料を入れて、火にかける。煮立ってきたら火を止める。
(2) (B)の材料を合わせて水溶き片栗粉を作る。火を止めた(1)の鍋にかき混ぜながら加えて、再び火にかけ、とろみをつける。
(3) 卵は割り、ほぐしておく。
(4) 軽く沸騰した(2)の鍋に(3)の卵を細く流し入れ、かき混ぜる。塩、コショウで味を調える。
仕上げにゴマ油を加えて、やわらかくゆでたホウレンソウなどを飾る
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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