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Dr.イワケンの「感染症のリアル」

医療・健康・介護のコラム

「潜在性結核症」 治療基準改正への疑問 最新のエビデンスが反映されず

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厚生労働省が10月18日通知

 新型コロナの第5波が収束して、つかの間の平和な医療環境がやってきました。コロナの話ばかりだと(読む方も書く方も)うんざりでしょうから、今日は違うトピックを取り扱います。かなり専門的な内容なので、一般の読者には「ポカーン」かもしれませんが、背後にある問題構造は全ての読者に共有していただきたいので、少し辛抱してお読みください。

 で、そのトピックは結核です。

 10月18日、厚生労働省結核感染症課長より通知が届きました。

 「結核医療の基準」を一部改正するというのです。

 その中に、「潜在性結核症」についての記載があります。

 治療について、「INH及びRFPの2剤併用療法を3から4月行うことを追加する。ただし、INHが使用できない場合又(また)はINHの副作用が予測される場合は、RFP単独療法を4月行うこととする」とあるのです。

 これは、従来は「INHが使用できない場合には、RFPの単独療法を4月ないし6月間行う」となっていた従来の文章の変更です。

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岩田健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学教授

1971年島根県生まれ。島根医科大学卒業。内科、感染症、漢方など国内外の専門医資格を持つ。ロンドン大学修士(感染症学)、博士(医学)。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院(千葉県)を経て、2008年から現職。一般向け著書に「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」(中外医学社)「感染症医が教える性の話」(ちくまプリマー新書)「ワクチンは怖くない」(光文社)「99.9%が誤用の抗生物質」(光文社新書)「食べ物のことはからだに訊け!」(ちくま新書)など。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパートでもある。

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