産業医・夏目誠の「ストレスとの付き合い方」
医療・健康・介護のコラム
増加し続ける新入社員の退職、「石の上にも三年」という親の反対とどう向き合う
中には社会人生活になじめない人もいるが……
転職エージェントから紹介された4社にチャレンジし、メーカーに再就職が決まりました。前職の銀行ほど名前は通っていませんが、彼は元気に働いています。その姿に接して、親も少しずつ受け入れていきました。
早々に退社を希望する新入社員の面談をしていると、中には学生時代の気分が抜けず、社会人生活に不適応を起こしている若手もいますが、野崎さんのように「入ってみたら違っていた」という人とも出会います。就活や転職活動は専門外ですが、親の時代とは違って、転職の仲介サービスもよく機能しているように見えます。親の意向も尊重したい“良い子”だからこそ、野崎さんのような葛藤が生まれます。自分のやりたいこと、自分の性格などをよく見極めた上で、就職先を決めてほしいと願っています。(夏目誠 精神科医)
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