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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

介護・シニア

【最終回】「安全最優先」で暴走しかけた私 ケアマネの一言で目が覚めて…母さんの介護を終えて(下)

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「安全最優先」で暴走しかけた私 ケアマネの一言で目が覚めて…母さんの介護を終えて(下)

漫画・日野あかね

あの手この手で攻略

 父さんが老人ホームへ入居した後、私たち家族とも別々に暮らすことを選んだ母さん。一人でも安心・安全に暮らせるよう、私は介護サービスの利用の準備を進めました。

 ところが、本人はあまりに急激な体の衰えに気持ちがついていけなかった様子で、「まだ必要ない」と、すべて拒みました。正面から説得しても、ますます意固地になるばかり。私はケアマネジャーと作戦を練り、あの手この手でお弁当の宅配や訪問介護などのサービスを導入してきました。

 そして、最後にして最大のミッションが「デイサービスでの入浴」でした。これだけはクリアに至らないまま、母さんは天国に旅立っていったのです。

かわいい犬にもつられず

 足腰が著しく衰えた母さんが、段差だらけの“ザ・昭和”な自宅の浴室で入浴するなんて、誰かが介助についたとしても危険です。そこで、デイサービスに行けば、他の高齢者と一緒にレクリエーションや昼食を楽しんだうえ、施設のお風呂に入れるという一石二鳥を目論んだのです。

 ケアマネジャーが、民家を改造したサロンタイプやかわいいワンコがいるところなど、母さんの気を引きそうなデイサービスを探してきてくれました。ところが、本人は「お風呂は家で入りたい」「寝る直前にお風呂に入らないと風邪を引く」なんて言って、聞き入れてくれません。

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認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の「ダブルケア」の毎日を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

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日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 北海道在住。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、治療を受けて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載。看護師の資格を持ち、執筆の傍ら、グループホームで介護スタッフとして勤務している。

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