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埼玉知事「ルール守って飲酒・観光ぜひやって」…店主「抵抗感じる人もいるのでは」と不安も

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 埼玉県が20日の新型コロナウイルス対策本部会議で、飲食店で実施している営業時間や酒の提供に関する制限を、25日から全面解除すると決めた。1テーブル4人までとしていた客の人数制限も撤廃する。県内全域で飲食店への制限がなくなるのは、昨年12月3日以来、約11か月ぶり。「Go To イート」食事券の新規発行も再開し、経済活動の再開に向けて動き出す。

埼玉知事「ルール守って飲酒・観光ぜひやって」…店主「抵抗感じる人もいるのでは」と不安も

埼玉県庁

 緊急事態宣言の解除を受け、県は今月1日から24日までの間、感染対策を認めた「認証店」に「酒類提供を午後8時まで、営業は午後9時まで」とするよう要請。未認証の店は営業は午後8時までとし、酒類提供の終日自粛を求めていた。25日以降は、認証の有無に関係なく、全ての店でこうした制限がなくなる。自粛に協力した店への協力金も終了する。

 「Go To イート」食事券は25日から利用を再開し、11月4日からは新規分を販売する。期間は12月15日までとする。

 大野知事は対策本部会議後、県民に向けて「ルールを守った限りにおいては飲酒するとか、観光するとか、ぜひやってください。社会生活を戻していきましょう」と呼びかけた。

 県が制限解除に踏み切った背景には、感染状況が大幅に改善しつつあることがある。直近1週間(今月14~20日)の新規陽性者数は146人で、病床使用率も6・8%まで下がった。ワクチンの接種対象者で1回目の接種を終えた人も8割を超えており、「現在の状況なら解除しても一定程度持ちこたえられる」(県幹部)と判断した。

「営業、ようやく元通り」「酒、抵抗感じるのでは」…店主ら期待と不安

 

 県内の飲食店で酒類提供の制限が解除される見通しとなったことを受け、居酒屋の経営者らは「ようやく元通りの営業ができる」と胸をなで下ろした。

 川口市の居酒屋店主(40)は「やっとコロナ禍前のように、午前0時まで店を開ける」と、ほっとした様子。常連客の男性(62)は「遅くまで飲めるようになるのはうれしい」と笑顔で話した。ただ、店主は「まだ社会全体として気軽に飲みに行ける雰囲気になっていない」と不安も漏らした。

 JR北浦和駅近くに店を構えるやきとり屋の代表(37)も「期待もあるが、不安の方が大きい」という。「夜に大勢で酒を飲むことに、人々は抵抗を感じているのではないか」と語った。

 一方、上尾市では22日から、ワクチン接種の証明などを持つ人の行動制限を緩和する、政府と県による「ワクチン・検査パッケージ」の実証調査が行われる。県内全ての飲食店で営業時間や酒の提供に制限がなくなる中、「わざわざ調査実施中の店を訪れる客がいるのだろうか」と、店側からは懸念する声が上がる。

 市内で居酒屋を経営する男性(50)は、実証調査に参加する予定だが「接種済み証明書の確認の手間や、テーブルを分けるなど、お客さんの負担だけが増える。他の店にお客さんが流れてしまうのでは」と話した。

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