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詠んで生きる・難病<4>短歌がくれた命の力

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詠んで生きる・難病<4>短歌がくれた命の力

数年前、携帯電話で冬道さん自身が撮影した写真=本人提供

 筋ジストロフィーは体の筋肉が次第に衰えていく難病だ。歌人の冬道麻子さん(71)は、28歳の時に室内で座布団につまずき、転倒して心臓にダメージを受けたのをきっかけに、ベッドの上の生活になった。一時はペンも持てなくなった。

 主治医は握力計で両手の握力を測り、淡々と、どちらも「ゼロ」と告げた。

 それでも歌を作りたい。鉛筆に紙を巻いてボールのようにし、それを手のひらで包んで動かすと、どうにか1首を書き上げられた。少しずつ紙を薄くして、2か月後には軟らかい芯の鉛筆なら、そのまま握って使えるまでに回復した。

 〈握力計の知らざるちから身にありて4Bの鉛筆に文字現わるる〉

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