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詠んで生きる・難病<3>9歳の夏 異変に気づく

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 岐阜県可児市に住む歌人の冬道麻子さん(71)は、自宅の庭の土を踏みしめたことがない。

 〈野良猫も歩いて通る庭の道わが歩きたることなき道よ〉

 難病の筋ジストロフィーのため、28歳から寝たきりの生活になった。現在の自宅は、そのころに両親とともに引っ越してきた家なので、庭は窓から眺めるばかり。草花や木の変化、やってくる小動物の姿や音を、歌の題材にする。

 活発で、小学3年までは、走ることもクラスの女子の中でトップを競っていた。

詠んで生きる・難病<3>9歳の夏 異変に気づく

9歳の冬道麻子さん。この写真を撮る際に初めて異変に気づいた(静岡県で)=本人提供

 9歳の夏、お祭りの日の装束で、カメラに向かって直立のポーズをとった時、白足袋の足のかかとが、かすかに浮いて地面に着きにくい違和感を覚えた。体の異変に初めて気づいた瞬間だった。

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