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#不安をやわらげる(下)子どものゲームやユーチューブやめさせる?…コロナ禍に相談多く

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 児童心理の専門家らが子育て支援を行う「NPOふくおか子どものこころサポート研究所」(福岡市)には、子育てに悩む親からの相談が寄せられている。最近多いのは、「子どものゲームやユーチューブの視聴をやめさせるのが難しい」という相談。コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたためとみられ、親子ともにイライラの原因となっている家庭が多いそうだ。

 研究所の共同代表の山下雅子さん(47)は、「子どもたちはこれまで、運動会などの学校行事が中止や延期となり、やりたいことができずに、ストレスをためてきた。諦めてばかりだと、無気力につながる恐れがある」と指摘する。予定の変更が続いたことも、親子の心の負担を増やしているという。

 子どもの心の健康を保つために心がけていきたいのが、「自分でできた」という体験を重ねることだ。例えば、〈クッキーを一緒に作る〉〈本を5分間読む〉〈近くの公園でお弁当を食べる〉など、身近なことでいい。具体的な計画を立てて実行することで自信が培われ、達成感を味わえる。親が「よくできたね」「ありがとう」などの肯定的な言葉をかけることも大切だ。

 子どもがゲームなどをやめられない場合も、一方的に叱るのではなく、まず親子で話し合って「1日1時間まで」などルールを決めることから始める。それでも切り替えが難しい子には、5分前などに「そろそろよ」と声をかけるとスムーズ。決めた時間を紙に書き、目に付きやすい場所に貼っておくのもいい。山下さんは「子どもが『自分でやめられた』と思える方法を見つけて」と話す。

 親も、ひと息つく時間を持ち、ストレスを減らそう。困りごとや不安があれば、誰かに相談すると心が落ち着く。対面で人と話せる機会がなくても、オンラインでの相談窓口も増えているので、利用するといい。

 山下さんは「子どもへの関わり方を工夫することで、気持ちが楽になり、親子の笑顔も増えますよ」と呼びかける。

 (このシリーズは堀美緒が担当しました)

親子の心の健康を保つために心がけるポイントの例

・絵を描く、本を読むなど、限られた場所でも楽しめる活動をする

・笑うことは不安やイライラをやわらげる。日常から笑顔になれるようなユーモアを持つ

・意見や感情を隠したり抑え込んだりせず、周囲の人と共有する

・電話やSNSなどで家族や友人とのつながりを保つ

・不安や怒りなど、ネガティブな感情に気付いたら、心を休ませる合図だと考えるようにする

(山下さんの話を基に作成)

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