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不育症<2>血栓防ぐ薬併用 無事出産

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 東京都の会社員女性(42)は、長男(9)を産んだ後、流産を繰り返す中で、血栓症などが起こりやすくなる「抗リン脂質抗体症候群」と診断された。

 流産や死産を繰り返す「不育症」の代表的な原因の一つ。血流が滞って胎児に栄養が届かなくなったり、胎盤の形成異常を引き起こしたりすることなどから、流産や死産のリスクが高まるとされる。血中にこの抗体が確認され、妊娠10週未満の流産を3回繰り返した場合などに同症候群と診断される。

 女性に抗体が見つかったのは4年前。2回目の流産(妊娠6週目)の後、不育症の専門クリニックで血液検査を受けて判明した。次の妊娠から、血栓を防ぐ薬「アスピリン」を飲み始めた。しかし、3回目(5週目)、4回目(9週目)と流産が続いた。

 次の妊娠では、別の医療機関に通い、アスピリンだけでなく、自分で注射できる薬「ヘパリン」も併用することを勧められた。

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