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なかさとみ「吉本芸人 卵子提供で2人のママに」

医療・健康・介護のコラム

「多様性=何でもあり」じゃない 卵子提供にも一定のルールを

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 みなさん、こんにちは。なかさとみです。世の中の人々に少しでも卵子提供について知っていただくために、コラムでは色々と詳しく書いていこうと思っています。今回のテーマは「多様な生き方と少子化」。自助グループ活動を通して、私の思うことを書いてみたいと思います。 

 これほど世の中の人々が「多様性」という言葉に触れた年は、いまだかつてなかったのではないかな、と思うくらい、今年は様々なところで多様性という言葉が使われました。ネットなどでは「多様性を認めない権利も、また多様性ではないか」という意見も目にしますが、私は、多様性とは個人の自由意思を競い合うものではなくて、「お互いを理解し合うこと」だと思っています。

みんな何かの当事者 対話で相手を理解

 世の中、突き詰めて考えれば、みんな何かの当事者だと思うのです。例えば、婚活中の人がなかなか良い出会いに恵まれずに、同じような境遇の人と気持ちを分かち合う、これも小さな「自助行為」だと思います。そのように考えれば、みんな何かの当事者なのではないかな、と思うのです。

 また相手を理解するには、「対話すること」が非常に有効なのではないかと感じており、じっくりと話してみて初めて相手のことが良く分かるのではないかなと思います。今、すごく便利な時代になりましたが、やっぱり直接会ってじっくりとお互いの話をしなければ、相手を理解するのはなかなか難しいと思います。

 少し前に人気タレントさんが炎上してしまい、「生活困窮者と直接会って話して勉強します」と発言しましたが、これからはもっと「対話すること」の大切さに、みんなが気づいてくれたらうれしいなと思います。

多様性とは「ルールの中で個人が自由に選択できること」

 先ほども書いたように私は、個人の自由意思を何でもかんでも認めることが多様性とは思っておらず、多様性とは「きちんとルールを決めて、その中で個人が自由に選択できること」だと思っています。ですから卵子提供の場合で言えば、告知しないことは個人が自由に選択できることではなく、生まれてくる子供のことを考えて、ちゃんと告知のルールを決めて、その中で卵子提供を選択するべきだと思っています。

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なか さとみ

 1971年生まれ。吉本興業所属芸人。2015年より不妊治療をしたが妊娠に至らず。卵子提供で2人の子どもを出産。19年1月10日、日本で初となる当事者による卵子提供自助グループ「アン・ネフェ」を発足。自身の経験をもとに発足以来、延べ200人以上の相談を受けている。

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