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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

口の中の健康(8)指しゃぶりは「4歳」までにやめさせたい理由

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  このシリーズでは、大阪大の仲野和彦教授に聞きます。(聞き手・村上和史)

 子どもの「指しゃぶり」は、かわいらしく見えるかもしれませんが、5歳頃まで続くと歯並びや、かみ合わせに影響します。

 かみ合わせの問題で受診した男児(3)は、奥歯はかみ合うのに、上の前歯が前方向に出てかみ合わなくなっていました。保護者は指しゃぶりをやめさせられなかったからではと悔やんでいる様子でした。

 確かに指しゃぶりを長く続けていれば、上の前歯は出っ歯になります。子どもは想像以上に強い力で指を吸うので、くわえた親指が上の前歯を前方に押し出すほか、頬の筋肉に力がかかって奥歯もより内側へ動いていきます。こうして上顎の横幅が狭くなり、かみ合わせの問題を引き起こすこともあります。

 それでも指しゃぶりは5歳になる前にはやめているのが一般的です。それまでにやめられれば、多くの場合は歯並びが自然と元に戻るので、その頃を一つの目安としましょう。無意識に指を吸ってしまうことがあるので、 絆創膏ばんそうこう を貼ったり、親指に苦みのある専用の薬を塗ったりして、自然とやめられるよう導いてあげてください。

 もし5歳を過ぎても指しゃぶりを続けていれば、指をくわえさせないようにする器具を口の中に入れるか検討する必要が出てきます。そうなる前に小児歯科医に相談することが大切です。

 一方、小学校低学年頃には、上の前歯が「ハ」の字のようにすきっ歯になることがあるので、歯並びを気にして受診するケースが増えます。これは前歯の横に犬歯がまだ生えていないことが原因です。多くは9~10歳頃に犬歯が生え、歯の隙間が自然に埋まりますが、気になれば小児歯科医に相談してください。

仲野和彦 日本小児歯科学会専門医指導医

【略歴】
 仲野和彦(なかの・かずひこ) 日本小児歯科学会専門医指導医。大阪大卒。阪大准教授を経て2014年から現職。博士(歯学)。

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