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医療ルネサンス

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[意思決定]面会制限2<5>看取りの重要性は不変…自治医科大学 教授 田中大介さん

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[意思決定]面会制限2<5>看取りの重要性は不変…自治医科大学 教授 田中大介さん

1972年生まれ。三菱商事、東京大学などを経て、2020年より現職。専門は文化人類学。フィールドワークを基に、死を巡る問題や現代の葬儀について研究する。

 入院や入所をしている肉親と面会できず、 看取みと りもできず、新型コロナウイルス感染症で亡くなった後は遺体に対面できず、拾骨(骨揚げ)もできない。こうした事態に直面した遺族は、二重、三重にこころの傷を負います。

 コロナ禍の第1波が日本を襲った昨年3月下旬、タレントの志村けんさんの死や家族の姿がメディアで報じられ、社会に大きなインパクトを与えました。

 目の前にある遺体はモノ(物体)ではない。コロナに感染した遺体も、人格がある存在です。にもかかわらず、遺族が死を受け入れるプロセス、言い方を変えれば、大切な人が死者になっていくプロセスを経験できず、しかもその存在がモノのように扱われる。

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