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フリーアナウンサー 笠井信輔さん

一病息災

[フリーアナウンサー 笠井信輔さん]悪性リンパ腫(4)ネットには厳しい情報ばかり SNSの「がん友」が支えに

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 インスタグラムを始めたのは、フリーになって、SNSで病気を発表することになると考えてのことだった。思いもよらず、これがコロナ禍の孤独な入院生活の助けになった。

 当初はフォロワー300人程度だったのが、病気をテレビで公表すると見る見る1万人を超え、30万人に達した。同じ病気の人からは「私は味覚障害がひどかったけど、笠井さんは?」「毛が抜ける前に短くカットしてしまうと心理的に楽です」といった体験談が寄せられた。

 「患者数が少ないがんで、ネットを検索しても目につくのは厳しい情報ばかり。体験者の話は本当に参考になりました」。SNSを通して「がん友」が増えていった。

 インスタやブログは、つらくても毎日更新を意識した。「30年間テレビで毎日のように発信してきて、突然、世の中から隔離されてしまった。僕なりの情報発信。今日もひとつ仕事したって思える」

 最初の緊急事態宣言中の昨年4月30日に退院。退院後の検査でがんが体から消えた完全寛解とわかった。「がんになったことで得た友人や仕事がある。悪いことばかりじゃない」。日本では、病室でフリーWi―Fiを使える病院が少ない。今年1月、仲間と「#病室WiFi協議会」を結成して、自らの経験を元に普及活動に取り組んでいる。(文・渡辺勝敏、写真・奥西義和)

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