認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア
医療・健康・介護のコラム
宅配弁当も訪問ヘルパーも全力拒否! ケアマネの超絶アシストでなんとか攻略…母さんの介護を終えて(中)
同居も考えたけど…
「これをやっていれば、足腰が衰えない!」と、私の息子のたー君の横でスクワットをやって見せていた母さん。その母さんが、脊椎すべり症になり何かにつかまらないと立っていられない状態になってしまったのは、2019年の春ごろのことでした。
その後は、みるみる衰弱。主に母さんが介護していた父さんは、老人保健施設やショートステイを利用するようになり、最終的には特別養護老人ホームへ入所したため、母さんは一人暮らしになりました。
同居して母さんを介護することも考えましたが、たー君の育児と両立しながら、クセの強い母さんを全面的に支える生活を乗り越える自信がありません。母さんも口うるさい私との暮らしよりも、自由気ままに一人で過ごすことを強く望んでいました。結果として、私たちはそれまで通り別々に暮らすことになりました。
だからといって、すっかり弱った母さんを放っておくわけにはいきません。そこで、私は父さんのケアマネジャー(後に母さんも担当)の協力を得て、母さんが一人でも安心、安全に暮らしていくための数々のミッションを実行していったのです。
ミッション1:要介護度の見直し
母さんは17年に手を骨折し、介護保険を利用するため要支援1の認定を受けていました。それからたった2年で一人では歩けない状態になってしまいました。要介護度が最も軽い要支援1のままでは十分なサービスを使えないため、要介護度の見直しの申請をすることにしたのです。
ところが母さんは、長きにわたる父さんの介護生活で父さんの介護サービスの利用には非常に積極的だったのに、自分のことになると「私はそこまで弱っていない!」と超消極的。体の衰えに心が追い付いておらず、現実をなかなか受け入れられなかったのだと思います。
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