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[意思決定]面会制限2<4>ルール作り 患者ら参画を…東北大学准教授 田代志門さん

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 今年7、8月の「医療ルネサンス」など、病院の「面会制限」を巡る一連の記事を興味深く読みました。

[意思決定]面会制限2<4>ルール作り 患者ら参画を…東北大学准教授 田代志門さん

1976年生まれ。国立がん研究センター生命倫理部長などを経て、2019年から現職。専門は医療社会学、生命倫理学。著書に「死にゆく過程を生きる」など。

 患者の状況に合わせて面会条件を細やかに変える、緩和ケア病棟の試みに感心しました。他方、高齢男性が「面会禁止」だと知らされず、1か月、孤独に入院する実態もありました。

 面会は、患者の医療やケアの根幹に関わる不可欠な要素で、治療のオプションでも 贅沢ぜいたく 品でもありません。会うことの意味を大事だと認識すれば、対応は患者本位になります。

 逆に、面会を治療の「おまけ程度」と考えている病院にとっては、その対応は業務のノイズになり、「患者の納得を十分に得る必要はない」となります。

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