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がん患者団体のリレー活動報告

医療・健康・介護のコラム

NPO法人がんサポートかごしま

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 NPO法人がんサポートかごしまは2007年、「鹿児島にがん患者サロンがほしい」という患者・家族の声がきっかけで発足し、がん患者サロンが開設されました。「患者さんが『がん』になっても少しでも希望をもって笑顔になってほしい。一息つける場所を作りたい」。そんな思いで日々活動を続けています。

がん患者サロンの参加者の様子(2017年9月)

がん患者サロンの参加者の様子(2017年9月)

相談や悩みを受け付けるがん患者サロン

 会では、以下のような活動を行っています。ただし、現在はコロナ下のため、オンラインで開催したり、お休みしたりしているものがあります。

 まずは、「がん患者サロン」の運営です。

 がん患者サロンは週に2日(火、木曜の午前10時~午後4時)開いてきました。再発された方のためのサロン「ガーベラ」や、ご遺族のためのサロン「ほんわか」など、対象者を絞ったサロンも運営しています。また、若年性がん患者会きららの事務局も務めています。鹿児島大学病院など院内でのサロンも医療機関と協働で実施しています。

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がん患者サロン入り口のドアには青空が描かれている

小学校などで「いのちの授業(がん教育)」

 「いのちの授業(がん教育)」は2021年度から中学校でスタートしていますが、私たちの会では2010年から取り組み、外部講師の育成も開始して7年になります。

 鹿児島県内外の小学校・中学校・高等学校に対して年120校程度、がんの知識やいのちの大切さなどを伝えるため、がん経験者を派遣しています。コロナの影響で、現在はオンライン授業を実施しています。2021年度も約120校で実施する予定です。

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「いのちの授業」の講師を育てる講座に参加した人たち(2019年9月)

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子どもたちにがんの知識や命の大切さなどを伝える「いのちの授業」(2019年6月)

体験などを伝える大学医学部の授業

 鹿児島大学医学部の医学科・保健学科の授業を担当しています。医学科は1年生と6年生対象に、がん患者の体験談、インタビューワークショップなどを実施。保健学科は1年生と2年生を対象にがん患者の体験談や医療に求めることなどについて講義しています。現在はオンラインによる講義です。

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鹿児島大学医学部6年生の授業の様子(2021年6月)

離島からの旅費や医療用ウィッグ購入の助成

 年に1回、「つながる (おも) いinかごしま~がんとともに生きる~」(つながる想いがん基金)という、がん患者と家族のためのチャリティーイベントを開催しています。チャリティーオークションや、がんに関するパネルコーナーなどがあります。

 がん患者・家族だけではなく、がんについてともに考える皆さんが集い、想いを込めた白いバルーンをリリースする「つながるバルーン」というイベントも開催しています。これまでに、離島からの旅費助成、医療用ウィッグ(かつら)の購入助成として多くの患者さんへ直接、助成を行うことができました。

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「つながるバルーン」を空にリリース(2018年5月)

県のがんや医療に関する委員としても活動

 その他、医療者や企業を対象とした講演を行ったり、鹿児島県のがんや医療に関する委員を務めたりしています。すべての活動を通して、本当にたくさんの患者さん、ご家族、ご遺族との出会いがありました。

 火曜日と木曜日になると患者サロンに通ってきてくれる患者さん。院内サロンでいつも顔を見せてくれる患者さん。年に1回開催されるチャリティーイベント「つながる想いinかごしま」では、参加者はまるで同窓会に出席したかのように、「久しぶりですね。どうしていましたか?」と再会を喜びます。

 ホームページには「がんになっても希望をもって」という文字を書きました、テーマカラーは「青空」です。もちろん「希望なんて持てない」という日もあるし、空を見上げる気持ちになれない日もあります。この会は、そんな時でも、そっとそばにいられるような「居場所」でありたいと思います。

 今はコロナ下にありますので、サロンで顔を見合わせて、一緒に泣いたり笑ったりすることができないのが本当にもどかしいですが、サロンを再び開けて、皆さんに会えることをスタッフ一同、心待ちにしています。

NPO法人がんサポートかごしま

 鹿児島県のがん患者・家族のための患者団体として2007年から活動を始めた。がん患者3人が事務局スタッフとして常時勤務。月に1回の運営委員会を開催し、週に2日のがん患者サロン(全対象、遺族対象、再発がん患者対象)、医療機関でのがん患者サロン協働、子どもたちを対象とした「いのちの授業(がん教育)」、がん患者と家族のためのチャリティーイベント「つながる想い~がんとともに生きる」、医学部授業協働、講演活動などを実施している。

ホームページ  https://gansapo.jimdofree.com/

 このコーナーでは、公益財団法人 正力厚生会が助成してきたがん患者団体の活動を、リレー形式でお伝えします。

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公益財団法人 正力厚生会

 正力厚生会は1943年(昭和18)に設立され、2009年に公益財団法人となりました。「がん医療フォーラム」の開催など、2006年度からは「がん患者とその家族への支援」に重点を置いた事業を続けています。
 現在は、医療機関への助成と、いずれも公募によるがん患者団体への助成(最大50万円)、読売日本交響楽団弦楽四重奏の病院コンサート(ハートフルコンサート)を、事業の3本柱としています。
 これからも、より質の高いがん患者支援事業を目指していきます。
 〒100-8055 東京都千代田区大手町1-7-1 読売新聞ビル29階
 (電話)03・3216・7122   (ファクス)03・3216・8676
  https://shourikikouseikai.or.jp/

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