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県内初の感染者に「なりたくなかった」9割…昨年7月まで「ゼロ」の岩手

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 昨年7月まで全国で唯一、新型コロナウイルスの「感染者ゼロ」が続いた岩手県で、県民の9割以上が「最初の感染者になりたくない」と感じていたことが、県立大の桑田但馬教授(地域経済論)らのアンケート調査でわかった。感染に対する非難・中傷を恐れる傾向が強く、これらが県民の感染対策を強め、「感染ゼロ」が長くなった原因になったと分析している。

県内初の感染者に「なりたくなかった」9割…昨年7月まで「ゼロ」の岩手

岩手県庁

 アンケートは今年1~3月、なぜ「感染ゼロ」が続いたのかを調べるために実施。県内沿岸と盛岡市、隣の宮城県に住む計4000人を対象に行い、うち1348人から回答を得た。

 この中で「岩手県内初の感染者にはなりたくないと思ったか」と問う質問では「とても思った」「少し思った」と答えた県民が91・4%に上った。「全く思わなかった」「あまり思わなかった」と答えたのは4・4%しかなかった。

 さらに、昨年3~10月頃の心境について聞いたところ、「感染して、自分や家族についてうわさされてしまうことが怖い」と回答した県民は84・9%、「自分が感染したら、地域の人に責められてしまうと思った」と答えた県民は77・2%に上った。

 一方、感染対策の実践では、不要不急の外出自粛が「非常に当てはまる」「少し当てはまる」と答えた割合は、県内沿岸の住民で89・2%、盛岡市で86・4%と、いずれも仙台市の79・8%を上回った。感染への非難などを恐れた結果、県民の感染防止対策が徹底されたとみられる。

 桑田教授は「岩手沿岸の人々に特徴的と思われる思考・行動傾向による感染防止対策の長期の徹底が、全国で最も長い『感染ゼロ』の最大の要因になった」と話している。

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