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県警が再審無罪を否定、知事「極めて不適切」と謝罪…元看護助手の国賠訴訟

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県警が再審無罪を否定、知事「極めて不適切」と謝罪…元看護助手の国賠訴訟

記者会見で謝罪する滋賀県の三日月知事(17日、大津市で)

 滋賀県の湖東記念病院で2003年に死亡した入院患者への殺人罪で服役後、再審無罪が確定した元看護助手・西山美香さん(41)が国と県に計約4300万円の国家賠償を求めた訴訟で、県警が県への事前説明なく再審判決を否定する内容の主張を行ったとして、三日月大造知事が17日の記者会見で「極めて不適切。心からおわびする」と謝罪した。

 昨年3月の再審判決は、県警の取調官が、軽度の知的障害があり、自身に好意を抱く西山さんを誘導し、任意性に疑いがある自白調書を作成したと認定。事件性を認める証拠はないとし、判決は翌月に確定した。

 西山さんは昨年12月、大津地裁に国賠訴訟を起こした。県側は争う姿勢を示し、今月15日に提出した準備書面で「取調官に好意を寄せて虚偽の自白をするなどあり得ない」「(西山さんが)被害者を心肺停止に陥らせた」と主張した。

 県によると、訴訟の書面は県警が作成するが、県側も決裁することになっている。だが、問題の準備書面は県警から回って来なかったという。三日月知事は、書面から西山さんを犯人視した部分を削除する考えを示した。訴訟は引き続き争うという。

 県警の担当者は「準備書面の一部に不十分な点があり、関係者に不快感を与えた」と謝罪。一方で、決裁を経なかったとの指摘には「訴訟の細かな書類はこれまでも県に出していない。今回も慣例に従った」と説明した。

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