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血栓できにくい補助人工心臓、公的医療保険が適用…重い心不全の治療成績向上に期待

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 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は、医療機器大手ニプロと共同開発した体外設置型の補助人工心臓が国の承認を取得し、公的医療保険が適用されたと発表した。従来の機器に比べて血の塊(血栓)ができにくく、血液も多く送り出せるため、重い心不全の治療成績が向上するとしている。

血栓できにくい補助人工心臓、公的医療保険が適用…重い心不全の治療成績向上に期待

補助人工心臓について説明する巽英介・国立循環器病研究センター先進医工学部門長(左)ら(大阪府吹田市で)

 この人工心臓は、血液を循環させるポンプを体外に置くタイプ。ポンプの内部で小さな羽根車が浮いた状態で回転する構造を採用し、血栓ができるリスクが大幅に軽減された。血流量も従来の約2倍に増え、循環不全による肝臓や腎臓の機能低下も起きにくいという。

 対象は、心筋 梗塞こうそく や、感染症による心筋炎などで重症の心不全になった患者で、心機能の回復を助けるほか、心臓移植の待機者がポンプを体内に植え込むタイプの人工心臓を装着するまでのつなぎとして使う。

 同センターが2017~18年に行った治験では、装着した9人中3人は心機能が改善し、今回の人工心臓が不要になった。他の6人も生存している。

 開発を主導した巽英介・同センター先進医工学部門長は「心臓手術を行う医療機関に広く普及し、一人でも多くの患者の救命につながれば」と話している。

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