本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる』 本田秀夫著
他人の評価が気になる、忙しくても仕事を断れない、飲み会やパーティーが苦手――などと、ひそかに気に病んでいる人も少なくないだろう。努力や工夫をしてもうまくいかず、自分はダメな人間だと思えてしまう。しかし、あなたが「やるべき」と思っていることは、本当にやらなければいけないことなのだろうか。
そんな問いかけで始まる本書の筆者は、ヨミドクターの連載コラム 「子どものココロ」 でもおなじみの精神科医・本田秀夫さん。30年以上にわたって発達障害の人たちの診療に取り組んできた経験から「生きづらさ」の本質を解き明かし、そこから抜け出すためのヒントを示している。
例えば、パーティーなど社交的な場が苦手な場合には「アウェーな場では黙っていてもいい」、人の顔色が気になる人には「相手の表情ではなく、話している内容で判断する」、失敗を引きずる人には「ひとり反省会はしない。違うことに気持ちを向ける」などといった具合だ。そして、「やるべき」と思っていたことを手放すことで、「やりたい」ことが見えてくるとアドバイスする。
(ダイヤモンド社 1540円)
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