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医療ルネサンス

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[コロナの現場]あの時、私は 第2部<2>妊婦奮闘8日目 医師来訪

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 大阪市のAさん(37)は、新型コロナウイルスに感染した長女(2)を入院させた後、自分と義母(69)も陽性であることを知った。2021年4月29日、夫(44)の感染確認から3日後だった。

 妊娠中のAさんはつわりに悩まされていたが、コロナの目立つ症状はなかった。夫はぜんそくの持病を抱えながら、自宅でコロナ肺炎と闘っていた。義母は関節痛に苦しみ、膝や腰が痛くてトイレに行くのもやっと。食事がのどを通らず、常用する高血圧の薬も飲めなくなっていた。

 看病するのはAさんしかいない。隣の市にある実家の父親が連日、食料や日用品を車で運んでくれるのが救いだった。酸素飽和度(血中酸素濃度)を測るパルスオキシメーターは、兄が苦労して精巧な品を調達してくれた。

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