記者出前レク
回想サロン
当時のファッションから記者の介護体験も話題に~品川・五反田図書館で出前レク
東京・品川区の区立五反田図書館で8月26日、よみうり回想サロンの「出前レク」が開かれました。図書館で定期的に開催している認知症カフェ「モクヨン五反田カフェ」の一環で、区内外の20歳代から80歳代の女性7名が参加しました。
会場では新型コロナウイルスの感染防止のため、マスク着用のほか、座席の間隔を空けるなどの対策もとられました。
読売新聞クロスメディア部の田中真奈美記者が進行役となり、昭和40年代を振り返りました。世界的なロックバンド「ザ・ビートルズ」が昭和41年に来日したときの記事と映像を見た50歳代の女性は、「確かにザ・ビートルズは人気がありましたが、日本武道館がこんなに大騒ぎになっていたとは知りませんでした」と女性ファンの熱狂ぶりに驚いた様子でした。

参加者の若い頃のファッションの話題などで盛り上がった記者出前レク(8月26日、品川区立五反田図書館で)
昭和42年に来日し、ミニスカート旋風を巻き起こした英国のモデル・ツイギーの画像を見て、「皆さんは、ミニスカートをはいていましたか?」と尋ねると、80歳代の女性が「洋裁が得意でしたので、長いスカートの丈を切って、ミニスカートに仕立てて着ていました。スカートのほとんどをミニスカートに仕立ててしまったので、ブームの後は、着るスカートがなくて、長ズボンばかりはくようになった」と、苦笑しながら懐かしい思い出を語ってくれました。このほか、今回の参加者は全員が女性で幅広い年齢層だったため、それぞれの若かりし時代のファッションや髪形の話題で会話が弾みました。
また、昭和45年に開催された「大阪万博」の思い出を聞くと、80歳代の女性は、「新幹線で大阪へ行き、会場へ入りましたが、どの館も長蛇の列で、1時間以上も並ぶことになり、3、4か所の館を見ただけで、疲れて果てて東京へ戻ったものでした」と思い出を語っていました。
記者の遠距離介護体験に高い関心
今回のよみうり回想サロン出前レクは、認知症の予防や介護などを学習できる「認知症カフェ」の一環として開催されました。そこで、九州で一人暮らしの認知症の母を7年間介護し続けている田中記者が「母と1日20回ほど電話で会話しています。声を聞くだけでも母は安心するようで、コミュニケーションの大切さを痛感しています。介護には根気が必要ですが、ときにはのんきにならないと続きません」などと体験談を披露すると、参加者の皆さんが身を乗り出すように聴いていたのが印象的でした。
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