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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

口の中の健康(7)転んで前歯がめりこんだ…どうすればいい?

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 このシリーズでは、大阪大の仲野和彦教授に聞きます。(聞き手・村上和史)

 部活動や運動会などの際に転倒または衝突し、前歯が歯ぐきにめり込んだり、折れたりすることがあります。今回はそれぞれの対処法を説明します。

 乳歯を負傷する事故が増える2、3歳頃は、まだ顎の骨が軟らかく、歯ぐきにめり込みやすくなっています。前歯の先が半分程度しか見えないと、保護者はその歯が今後どうなるか心配になることでしょう。しかし、多くの場合は乳歯が少しずつ元の位置に戻り、永久歯に生え替わります。ですから負傷直後に特異な症状がなければ抗菌薬で炎症を抑え、様子を見ます。

 ただ、歯が歯ぐきにめり込むことで周囲にも力が加わるため、乳歯の神経のほか、その下の永久歯や周りの歯の神経が傷つくことがあります。永久歯が生えてくるまでは定期的に小児歯科を受診し、注意深く観察する必要があります。

 神経が傷つくと、数か月かけて乳歯が黒ずんだり、歯の根元が んだりするほか、永久歯の場合は生える位置がずれることがあります。影響は時に少しずつ表れてくるので、3~4か月に1度は受診してください。

 一方、小学校低学年によく見られる永久歯の負傷の多くは、前歯が横方向に折れます。歯の先が欠けた程度ならプラスチックで断面に蓋をするのに対し、大きく折れた場合は、元の歯に形を似せたプラスチックで修復します。

 修復すれば見た目の違和感はほとんどなくなるものの、治療は成長期が終わるまで続くことがあります。縦に大きく折れた時は歯を抜かざるを得ないので、入れ歯を使って修復できる時期を待ちます。これらの治療でも定期的な診察は必須です。

仲野和彦 日本小児歯科学会専門医指導医

【略歴】
 仲野和彦(なかの・かずひこ) 日本小児歯科学会専門医指導医。大阪大卒。阪大准教授を経て2014年から現職。博士(歯学)。

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