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病院の患者用WiFi環境に大きな格差、病室無料はがん研有明病院などわずか20%……#病室WiFi協議会563病院調査結果を公開

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 新型コロナウイルス感染予防のため病院での面会が制限される中、長期の入院を経験したフリーアナウンサーの笠井信輔さん(58)始めがんサバイバーらで作る「#病室WiFi協議会」は、全国のがん診療連携拠点病院や小児がん拠点病院など563病院を対象に、病室で無料Wi-Fi〔ワイファイ〕が使えるかどうかの聞き取り調査を行った。その結果、全病室無料で使える病院は20%しかなかった。一方で、がん研有明病院や国立がん研究センター中央病院、慶応大病院など主要な施設のほか、山形県と愛媛県は調査対象の半数で使えることがわかった。笠井さんらは「入院患者にとって、SNSでの家族や友人との交流や動画での気晴らしは大きな救い。国の補助制度もあるので、ぜひ、無料で使えるようにしていただきたい」と全国の病院長に呼びかけている。協議会のホームページ#病室 WiFi 協議会で無料Wi-Fiが使える病院名を公開している。

電子カルテシステムの干渉は心配ない

病院の患者用WiFi環境に大きな格差、病室無料はがん研有明病院などわずか20%……#病室WiFi協議会563病院調査結果を公開

 この調査は、全国の「がん診療連携拠点病院」等451施設、「小児がん拠点病院」15施設、「国立病院機構」140施設の563施設(内訳は一部重複) を対象に、調査ボランティア95人を募って、6~8月に電話などで行った。全病室無料Wi-Fiを導入しているのは、がん診療連携拠点病院等の23.9%、小児がん拠点病院13.3%、国立病院機構はわずか7.9%だった。

 笠井さんらの聞き取りによると、病院が患者向けのWi-Fi設置に消極的な理由は、導入費用に加えて、医療機器や電子カルテシステムとの干渉を心配するためという。実際に多くの病院が導入しており、技術的な問題は解決可能で、費用についても国に補助金を申請できるため、笠井さんは「病院長のヤル気ひとつで実現できる」と言う。

 「痛みには、精神的な要因も関連しているので、医療者の実感レベルですが、Wi-Fiの導入でナースコールや鎮痛剤の処方が減ったところもあると聞いています」と笠井さんは話している。

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