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教えて!ヨミドック

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介護が必要になる原因「転倒」をどう防ぐ?…搬送される半数「家の中で」 転ばない工夫を

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教えて!ヨミドックお年寄りの転倒どう防ぐ?…バランス鍛える運動を

   おばあちゃんが、自宅で廊下の段差につまずいて転んじゃった。ケガはなかったんだけど。

  ヨミドック  転倒を軽くみてはいけません。「骨折・転倒」は、介護が必要になる原因の4位。「認知症」17・6%、「脳血管疾患(脳卒中)」16・1%、「高齢による衰弱」12・8%に次いで12・5%。寝たきりを引き起こす 大腿だいたい 骨骨折などは転倒が原因です。

 高齢者の3人に1人は、年間1回以上転ぶという調査もあります。厚生労働省の人口動態統計によると、転倒して頭を強く打つなどして亡くなる人は年間1万人近く。ほとんどが高齢者で、年間交通事故死者(2019年、約4300人)の2倍以上です。

   おばあちゃん、最近元気ないんだ。

   骨折しなくても、転んだことで自信を失ったり、出歩くのが怖くなったりして、閉じこもりがちになることもあります。「転倒後症候群」と呼ばれ、活動量が低下することで、要介護状態になる可能性があります。

   悪いことばかり。

お年寄りの転倒どう防ぐ?…バランス鍛える運動を

   注意していても転倒することがあります。滑りやすい床、カーペットのほころび、照明など住環境の要因と、睡眠薬など薬の服用、バランスや筋力、視力の低下、前かがみの姿勢といった個人の要因が複雑に絡み合っています。

   個人の要因……。トシを取ると、転倒リスクは大きくなるんだね。

   日本老年医学会などが6月に公表した「介護施設内での転倒に関するステートメント」は、転倒は、せん妄や 誤嚥ごえん など老年症候群の一つとして、「個々人のリスクに応じて、一定の確率で発生する」と説明しています。

   予防策は?

   下肢筋力やバランスを鍛える転倒予防運動を取り入れてみましょう=イラスト参照=。開眼片足立ちは、65歳以上の人は40秒、75歳以上は20秒が目安です。

 東京消防庁によると、19年に転倒で搬送された高齢者約6万人のうち、56%が家の中で、でした。〈1〉部屋を片付けて床にものを置かない〈2〉スロープを付けて段差をなくす〈3〉かかとのないスリッパは避ける――など見直してみてください。自治体などの転倒予防教室も活用しましょう。

 (影本菜穂子/取材協力=楽木宏実・大阪大老年・総合内科学教授、鈴木みずえ・浜松医科大臨床看護学教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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