常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
医療・健康・介護のコラム
子宮頸がんワクチン、40代でも接種すべき? 感染ウイルスの種類を調べてから検討も
検査費用は1万~2万円程度
大人になってから子宮頸がんワクチン接種を検討する際は、自分がすでに感染しているウイルス型を先に調べてみることもよいだろう。子宮頸がんの検査と同じような方法で同時に調べることができる。がんとの関連が強い高リスクのウイルス型だけを調べるものと、もう少し幅広い型を調べるものなどがあり、費用は1万~2万円かかる。ただし頸がん細胞診で細胞に異常が疑われると保険適応になる場合もある。
接種後も検診を忘れずに
そこで高リスク型のウイルス感染が確認されなければ、ワクチン接種に意義があるだろう。しかしながらワクチンを打てば頸がんを全て防げるというわけではない。Fさんには、ワクチンを打つかどうかにかかわらず、頸がん検査を1年に1回は受ける必要があると伝えた。Fさんは近々人間ドックの受診を控えており、その際に子宮頸がん検査を受けるとのことだったので、オプションでHPV検査を加え、その結果を踏まえてワクチン接種を検討してもらうことにした。(常喜眞理 医師)
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