文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

医療・健康・介護のコラム

あ然! MRI「禁止」の発熱素材、堂々着用の理由とは…母さんの介護を終えて(上)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

服の下にはまさかの「ヒートテック」

 総合病院での検査の一つに、強い磁力を使って臓器や血管を撮影するMRI(磁気共鳴画像)という検査がありました。時は20年11月、「この時期、着てくる人が多いのよね~」と看護師さんが検査の説明書にマーカーを引きながら注意を促したのが、「発熱素材のインナーの着用禁止」という事項でした(熱を発してやけどすることがあるため)。

 そこまでしてもらったというのに、検査当日、更衣室で検査着に着替える介助をしていると、な、なんと、母さんはユニクロのヒートテックインナーを上半身にも下半身にもガッツリ身に着けているではありませんか! 「ちょっとコレ、ダメって言われているやつでしょ!」とイラつく娘に、「何年も着て布が薄くなると、発熱の効果はなくなる」とハチャメチャな理論を展開します。

技師は「何年たってもダメ」

 あげくの果てに検査室にいる技師さんを呼び出し「これ、古いヒートテックだから、大丈夫よね?」と同意を求めます。技師さんは「何年たってもダメです」とバッサリ。それでも「もう発熱しないのよ、コレ」とゴネる母さん。あきれた技師さんが、「更衣室は次の方が入ってしまったので、ここで全部脱いでください」と、待合室につい立てを持ってきて、そそくさと去っていきました。車椅子に乗った母さんをつい立ての向こうに無理矢理連れて行くと、「脱いで!」「脱がない!」の親子ゲンカの勃発です。

2 / 3

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

column_aruaru-200re

認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケア

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の日々を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

hino-117-fin

日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 北海道在住。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、治療を受けて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載。看護師の資格を持ち、執筆の傍ら、グループホームで介護スタッフとして勤務している。

認知症×発達障害 岡崎家のトリプルケアの一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事