文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

【独自】「新生児死亡」防止へ、東京・墨田区が感染妊婦の専用病床…都は同居家族に優先接種

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 千葉県柏市で新型コロナウイルスに感染した妊婦の入院先が見つからず新生児が死亡した問題を受け、各自治体が再発防止に向けた対策を打ち出している。東京都墨田区は25日、妊娠後期の感染者らの専用病床を独自に整備する方針を決定。東京都も26日、妊婦らへのワクチン接種を優先的に行う方針を発表した。

 柏市の妊婦は妊娠29週で、自宅で一人で療養していた。今月17日に出血などを訴えたため、保健所などが複数の医療機関に受け入れを要請したが見つからず、自宅で早産した。

 墨田区は、病床が 逼迫ひっぱく した7月から、コロナに感染した妊婦への対応を検討してきた。妊娠後期(28週以降)の妊婦らが緊急入院できるよう、区内の賛育会病院に専用病床として7床確保することを決めた。都内では通常、感染者の入院は都が調整するが、墨田区の妊婦専用病床については区保健所が直接、同院に受け入れを要請する。9月から運用を始める予定で、区保健所の西塚至所長は「感染しても、妊婦たちは慌てず安心してほしい」と話している。

 このほか、千葉大病院(千葉市)は、周産母子センターにある母体胎児集中治療室(MFICU、全6床)のうち、専用病床として3床確保した。2床は妊産婦に、1床は新生児に活用し、27日から運用を始める。大阪医科薬科大病院(大阪府高槻市)も25日から専用病床として6床を確保。感染状況に応じて最大10床まで拡大する。

【独自】「新生児死亡」防止へ、東京・墨田区が感染妊婦の専用病床…都は同居家族に優先接種

 一方、都は26日、都庁展望室など6か所の大規模接種会場で、都内の妊婦や同居家族へのワクチン接種を行うと発表し、同日夕から予約の受け付けを始めた。

 板橋区も同日から、区内の妊婦と配偶者などを対象に、ワクチン接種の予約をスタート。コールセンターには朝から電話が殺到し、1週間分にあたる250人分の予約枠は全て埋まった。区保健所の国枝豊・予防接種担当課長は「千葉県で痛ましい出来事があり、早急に対応した」と話す。

 葛飾区も、妊婦や配偶者らへの優先枠を新たに設け、25日から受け付けている。当初計画では90人分だったが、申し込みが殺到したため約500人分に増やしたという。担当者は「接種体制を整えて、今後も予約枠を増やし、妊婦らの不安を解消したい」と話した。

 東京産婦人科医会の山田正興会長は26日、小池百合子都知事と面会し、感染した妊婦の搬送体制の強化などを求める緊急要望書を手渡した。小池知事は「緊急時に妊婦が円滑に入院できるように対応していく」と応じた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事