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集団接種より「かかりつけ医に安心感」…静岡市の接種率伸びず

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 静岡県内の新型コロナウイルスの2回目のワクチン接種率は、自治体によって2割台~8割台(22日時点)と差が目立っている。新規感染者の抑制効果が表れる目安とされてきた40%を、全35市町のうち24市町が下回っていることも分かった。 県内でも、感染力の強いインド由来の変異ウイルス「デルタ株」に置き換わるなど状況は深刻化している。従来の40%では抑制できないとみられ、一層の接種率向上が求められている。

集団接種より「かかりつけ医に安心感」…静岡市の接種率伸びず

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 県全体の2回目接種率は22日現在で32・2%(医療従事者を除く)で、全国の34・3%を下回る。県内で40%を超えている市町は、熱海市など11市町にとどまる。

 接種率が高い川根本町(80・9%)は18日に、希望する町民5370人への接種を終えた。県内で最も早かった。4月末から高齢者接種を開始。予約時の混乱を避けるため、町が町民に日時を指定した。64歳以下も6月末に始めた。

 西伊豆町(76・2%)や松崎町(72・5%)などは7割を超えた。西伊豆町では、夏休みに県外から観光客が来ることを想定し、お盆前に集団接種を終わらせるように進めてきたという。

 40%未満は、静岡市(32・1%)や浜松市(33・3%)、沼津市(30・4%)など。県の担当者は、「人口が多い自治体は、大きな会場の用意や医療機関との調整などに手間がかかった」と、スタートの遅れを指摘する。

 人口69万人を抱える静岡市は、大規模集団接種会場を用意した。しかし、「遅くても、かかりつけ医の方が安心感がある」と、個別を選ぶ人が多く、接種の完了に時間がかかった。

 加速化の動きもみられる。富士宮市(25・7%)は一部の年齢層での開始を1~2か月前倒しする。30~49歳の予約開始は、10月上旬から8月24日に早めた。医師の確保を進め、集団接種会場を集約化するなどして、計画を修正できたという。

 県内では、10月上旬までに、12歳以上の県民約8割分のワクチンが国から供給される見通しだ。接種を受けていない年代で感染が広まっており、若い世代への接種を迅速に進めることが感染を抑える鍵となる。

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