町田忍の昭和回想
回想サロン
チンと鳴り お金を食べる 口開く
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
レジスター
買い物で会計をする時に目に入る、存在感のある大きなレジスター。和名は「金銭登録機」と仰々しい。
昔のレジはボタンを押すと、引き出しが飛び出てベルがチンと鳴り、上部の数字が回転して金額が表示される。
絵は戦前のタイプだ。当時はかなり高額で、現在の数百万円に相当する値段のものもあったらしい。デザインもおしゃれで、置いているのは「値の張る商品を扱う店」で、さらに「繁盛している証し」だった。
立派でずっしりとした機械だが、ボタン操作で数字が出てくるところにおもちゃっぽさも感じた。子供の頃のわたしは、興味津々にレジを見ていた。
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