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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

口の中の健康(6)歯ブラシくわえ転倒 喉に刺さって脳に達する恐れも…救急外来へ

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  このシリーズでは、大阪大の仲野和彦教授に聞きます。(聞き手・村上和史)

口の中の健康(5)歯ブラシくわえ転倒 注意

 子どもが歯磨き中に転び、歯ブラシで喉を突いてしまう事故が相次いでいます。歯ブラシの形や歯磨きをする姿勢を見直すなど十分な対策が必要です。

 消費者庁の集計では、6歳以下のこうした事故は2016年度からの5年間で120件あり、うち1~2歳が3分の2を占めていました。歩き回って活発に行動するようになる1~3歳の頃が最も危険です。

 子どもは1歳前後から大人の行動をまねるようになり、箸やスプーンをくわえるのと同様に歯ブラシを口に入れることも覚えます。この頃には乳歯が生え始めるので、実際に歯ブラシを持たせることもあるでしょう。

 歯ブラシは箸などと比べ、とがっていないようにも見えますが、体重がかかれば喉に突き刺さります。場所によっては先端が脳に達する恐れもあるので、時にCT(コンピューター断層撮影法)などの検査が必要になります。喉の奥を突いてしまったら、速やかに病院の救急外来を受診してください。

 事故を予防するには、歯磨きの時以外は歯ブラシを使わせないことが第一です。就学前までは子どもの手が届かない場所に歯ブラシを置くようにし、子どもが自ら歯磨きする際は口に入れたまま歩かないか、周辺につまずきやすいクッションなどが落ちていないか見守りましょう。

 歯磨きをする場所にも注意が必要です。ソファに座ると、ひっくり返るリスクがあるので、床に座って磨いた方が安心です。

 最近は事故を防ぐためにブラシの部分の手前に太いストッパーが付いていたり、持ち手をつり輪形にしたりして先端が喉の奥まで届きにくい歯ブラシも販売されています。保護者が仕上げ磨きに使う歯ブラシとは使い分けるようにしましょう。

仲野和彦 日本小児歯科学会専門医指導医

【略歴】
 仲野和彦(なかの・かずひこ) 日本小児歯科学会専門医指導医。大阪大卒。阪大准教授を経て2014年から現職。博士(歯学)。

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