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クラスター防げず、肩落とす女性園長…感染拡大で休園の保育施設は全国100か所超

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 新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大は、保育施設にも影響を及ぼしている。各園とも園児の感染防止に知恵を絞るが、全国100か所超が休園に追い込まれた。自宅療養中の子どもの看病などで保護者が出社できなくなるケースが増えており、支援に乗り出す企業もある。

クラスター

 「感染対策を尽くしているつもりだが、園児が発熱すると、コロナ感染ではないかとヒヤッとする」。0~5歳児約190人が通う「墨田みどり保育園」(東京都墨田区)の市川麻美園長(70)は硬い表情で語った。

 園児が教室を移動する際は手洗いをさせ、食事中は机を板で仕切って 飛沫ひまつ を防ぐ。玩具は広範囲に置き、集まって遊ばないようにしている。二酸化炭素濃度の測定器も設置し、こまめに換気する。しかし、周辺の保育施設で休園が相次ぎ、気が抜けない状態が続く。

クラスター防げず、肩落とす女性園長…感染拡大で休園の保育施設は全国100か所超

 厚生労働省の集計では、12~18日の1週間で、10歳未満の新規感染者は7738人と過去最多。第4波のピーク(5月13~19日、1613人)の5倍近くになった。今月5日時点の休園数も、第4波(最大56園)の約2倍の14都道府県108か所に上る。

 東京都東部の保育園では今月上旬以降、園児と職員約10人の感染が明らかになり、クラスター(感染集団)化した。女性園長は「最初に感染が判明した職員は常時マスクをし、食事も園児と別の場所でしていた。保健所から『濃厚接触者はいない』と言われていたのだが……」と肩を落とす。

 都北区保健所の前田秀雄所長(66)は保育施設での感染拡大の理由としてデルタ株を挙げ、「感染力が強いため、手洗いや換気などの対策をしていても、子ども同士で感染が広がってしまうことも多い」と指摘した。

 12歳未満はワクチン接種の対象外。厚労省は2歳未満のマスク着用について、窒息などの危険性があるとして推奨しない。保育施設で他の園児と距離をとって行動するよう教えても理解が難しく、十分な感染対策が取れないこともある。

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