文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

下痢が4、5年改善しない

 4、5年前から下痢が続き、内科を受診中です。整腸剤や消化酵素剤などの内服を続けていますが改善しません。食欲が減退傾向で体重も大幅に減少しました。精密検査を受けた方がいいでしょうか。(85歳男性)

薬が影響か 医師に相談を

蔵原 晃一 松山赤十字病院消化管内科部長(松山市)

 4週間以上、下痢が続く状態を慢性下痢といいます。治療には、原因疾患の鑑別診断が重要です。

 慢性下痢の原因疾患は多岐にわたりますが、小腸・大腸に腸炎や腫瘍などの器質的疾患があるかどうかで大別されます。

 下痢とともに、警告徴候と呼ばれる血便や体重減少などがあれば、器質的疾患が疑われ、大腸内視鏡検査を含めた小腸・大腸の精密検査が強く勧められます。

 器質的疾患のない原因疾患には、薬剤性下痢や食物性下痢、機能性腸疾患(機能性下痢、過敏性腸症候群)などがあります。近年、多くの薬を常用する高齢者の増加で薬剤性下痢も増える傾向が指摘されています。下痢をもたらす薬剤は解熱鎮痛剤や胃薬、降圧剤など数多く、薬剤性下痢を疑う場合の対処は、該当薬を中止することから始めます。

 質問者は、対症療法で効果が出ない状態が長期間続き、顕著な体重減少があることから、まず薬剤性下痢かどうかの鑑別診断をした上で、さらに精密検査で器質的腸疾患がないかを調べる必要があります。

 精密検査は年齢を考えて身体への負担が少ない便検査(便潜血や、腸炎の有無を調べる便中カルプロテクチン)、CT(コンピューター断層撮影法)検査から始めるのがよいでしょう。

 主治医と相談し専門施設を受診してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。また、外部配信することもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員に限ります。読売新聞ご購読者で読者会員登録をされた方が、有料(プラス)登録すると、電話による医療相談が24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。

読売新聞読者会員の有料登録は、月額220円(税込)です。

一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。