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おうちにかえろう<1>「最期は自宅で」母の願い

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おうちにかえろう<1>「最期は自宅で」母の願い

ユミさん(左)がおうちに帰るか尋ねると、うなずいたイセコさん(東京都板橋区の「おうちにかえろう。病院」で、家族提供の動画から)

 「ばあちゃん、おうちにかえる?」

 5月31日、東京都板橋区の「おうちにかえろう。病院」の一室。ベッドで苦しそうに横になる87歳のイセコさんは、家族にそう問われると、大きく2度うなずいた。末期の大腸がんで、ほとんど意識がなかったのに――。

 イセコさんは、若くして夫を病気で亡くし、2人の娘と息子を育て上げた。

 自宅は、イセコさんのために、末の息子が「一緒に住もう」と20年以上前に建ててくれた。木造3階建ての一軒家で、地下にある石造りのお風呂が自慢だった。

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