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右目の「網膜静脈閉塞症」

 約2年前、右目が網膜静脈閉塞へいそく 症と診断されました。視野の一部、中央部が暗く見えます。毎月、目に注射をします。レーザー治療も3回し、毎日、カリジノゲナーゼという薬を服用しています。この治療を一生続けるのでしょうか。(75歳女性)

注射継続と血圧の管理を

志村雅彦 東京医科大学八王子医療センター副院長、眼科教授(東京都八王子市)

 眼底の網膜には血管が走っています。心臓から来る血液が流れる動脈と、心臓に戻る血液が流れる静脈です。何らかの理由で静脈が閉塞すると血液が心臓に戻れなくなり、血管から血液成分が漏れ出して網膜にうっ血と浮腫を起こします。これを網膜静脈閉塞症といいます。うっ血や浮腫が起きた部位の網膜は感度が下がり、視野の一部が見にくくなります。障害が中心に及べば視力も下がります。

 治療ではまず、血管からの血液成分の漏出を抑える抗VEGF薬を目に注射します。重度の静脈閉塞の場合は血流が止まってしまうこともあるため、レーザー治療やカリジノゲナーゼという飲み薬で血流の改善を図ることもあります。ただ、いずれも対症療法です。

 閉塞した静脈の流れを元のように良くするのが根本的な治療ですが、残念ながら有効な方法は確立されていません。このため抗VEGF薬やレーザー治療、カリジノゲナーゼ内服で症状を緩和させながら、自然な血流の改善を期待します。

 質問者の網膜静脈閉塞症は、治療から推察すると重度のようです。抗VEGF薬は2~4か月程度しか効果が持続しないので、しばらくは注射を繰り返す必要がありそうです。

 網膜静脈閉塞症の原因はわかっていませんが、高血圧との関連性が報告されています。血圧のコントロールは特に重要です。

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