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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

口の中の健康(5)フッ素使って歯を強く 表面を硬くし、酸への耐性を高める

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  このシリーズでは、大阪大の仲野和彦教授に聞きます。(聞き手・村上和史)

口の中の健康(5)フッ素使って歯を強く

 歯磨き剤のパッケージなどで「フッ素」という言葉を目にすることが多いと思います。歯を強くする成分で、正しくは「フッ化物」と呼びます。今回はフッ化物を中心に、むし歯の予防策を紹介します。

 むし歯を防ぐには、歯磨きで口の中のむし歯菌を減らしたり、おやつやジュースを控えて糖分を制限したりする以外に、歯を強くする方法があります。そのために必要なのがフッ化ナトリウムなどのフッ化物です。

 むし歯菌は糖分を餌に酸を作りだし、歯の表面にある「エナメル質」という層を溶かしてしまいます。フッ化物はエナメル質を構成する成分の「ハイドロキシアパタイト」と反応し、歯の表面の結晶構造を強化。表面を硬くすることで、酸への耐性を高めてくれます。

 歯科検診や治療の後には、高濃度のフッ化物の塗布を受けられます。これに加え、普段から低濃度のフッ化物が配合された歯磨き剤を使うことも大切です。こまめにフッ化物を塗ることで歯がより強くなるからです。今ではほとんどの商品に入っているので、パッケージの裏面の成分表などで配合の有無を確認してください。

 一方、5~6歳で生えてくる永久歯の奥歯「 第一大臼歯だいいちだいきゅうし 」に対しては、「フィッシャーシーラント」という処置を施すこともあります。第一大臼歯は、かみ合わせに影響したり、歯を食いしばる時に重要な役割を果たしたりしますが、生えたばかりの歯は表面が弱く、歯ブラシも届きにくいため、むし歯になりやすいかみ合わせの部分の溝を樹脂で埋めます。樹脂には、フッ化物が配合されているものもあります。

 こうした予防策を取った上で、保護者も「仕上げ磨き」を徹底してください。

仲野和彦 日本小児歯科学会専門医指導医

【略歴】
 仲野和彦(なかの・かずひこ) 日本小児歯科学会専門医指導医。大阪大卒。阪大准教授を経て2014年から現職。博士(歯学)。

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