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山中龍宏「子どもを守る」

医療・健康・介護のコラム

けが防止のために敷いたぬいぐるみで4か月男児が窒息死…転落対策が死亡事故につながることも

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転落時、ブラインドのひもが首に巻き付き

事例4 :生来、健康な6か月男児。2012年11月、午前7時に大人用のベッドで二度寝をさせた。9時過ぎ、母親が男児を起こそうと様子を見に行ったところ、ブラインドのひもが男児の首に巻きつき、反応がない状態だった。救急隊を要請し、病院に搬送されたが、死亡が確認された。 前頸(ぜんけい) 部を中心に幅1センチ、長さ15センチ程度の紫斑、その上部に点状出血が散在していた。

 ベッドの高さは約40センチ、窓の脇に設置されていた。窓にはブラインドがあり、そのひもがベッド脇に垂れ下がっていた。ひもは二つあり、一つは床についていて、もう一つは床から22センチのところまで垂れ下がっていた。男児はベッドの上で眠っていたが、発見時は床の上にいた。床から22センチのひもの方に首がひっかかり、心肺停止の状態で発見された。寝返りをしてベッドから落ちた時に、ブラインドのひもがたまたま首に食い込み、床上で心肺停止したと推測された。

 このように、大人用ベッドの配置にも気を配る必要があります。大人用ベッドの上で携帯電話の充電をしていて、コードが赤ちゃんの首に巻き付いた例もあります。

 安全性や利便性を考慮して作られた製品によって、子どもの死亡・重症事故が起こっているのはゆゆしきことです。事故の発生メカニズムを精査して、製品の改善、基準の改定を急ぐ必要があります。(山中龍宏 緑園こどもクリニック院長)

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山中 龍宏(やまなか・たつひろ)

 小児科医歴45年。1985年9月、プールの排水口に吸い込まれた中学2年女児を看取みとったことから事故予防に取り組み始めた。現在、緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。NPO法人Safe Kids Japan理事長。産業技術総合研究所人工知能研究センター外来研究員、キッズデザイン賞副審査委員長、内閣府教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議委員も務める。

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