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#ぐっすり眠ろう(下)よい睡眠には「朝の日光浴」 体内時計をリセット

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 「毎日20~30分、日光浴をしてください」

 睡眠医学が専門の医師で久留米大学長の内村直尚さん(65)は力を込める。コロナ禍で外出を控えていても、自宅の庭やベランダに出たり、明るい窓際に座ったりするだけでもいい。不眠を訴える患者も、日光浴を続けることで「以前より寝付きが良くなった」「夜中に目が覚めず、ぐっすり眠れた」「朝の目覚めが爽快になった」と驚く人が多くいるという。

#ぐっすり眠ろう(下)日光浴で体内時計調整

睡眠を特集した久留米大の広報誌を紹介する内村さん

 日光浴に最も効果的なのは朝だ。起床時に光を浴びると、脳の覚醒を促すホルモン「セロトニン」が分泌され始め、体内時計がリセットされる。光の刺激を受けてから約16時間たつと、セロトニンは眠気を誘うホルモン「メラトニン」に変わる。「午前6時に起きれば、午後10時には眠くなる。こうした生体リズムが良質な睡眠につながります」と内村さんは説明する。

 良質な睡眠は免疫力の強化にも役立つ。眠くなると、心身が緊張状態からリラックス状態に切り替わり、ウイルスに感染した細胞などを攻撃する「NK(ナチュラルキラー)細胞」が活性化する。深い睡眠時に分泌される成長ホルモンにも、免疫力を高める効果があるとされる。

 同大では、学生や教職員の健康に役立てようと、7月発行の広報誌最新号で、睡眠の重要性を訴える特集を組んだ。内村さんは「良質な睡眠が得られればウイルスに感染しにくくなる。十分な睡眠でコロナ禍を乗り切ってほしい」と訴える。

専門医に相談を

 不眠などの症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群といった「睡眠障害疾患」が原因の可能性もある。日本睡眠学会認定の専門医で、ふくおか睡眠クリニック(福岡市)院長の福留武朗さん(77)は「おかしいと思ったら、一度受診してほしい」と呼びかける。専門医や専門医療機関は、学会のサイトで公開している。

 (このシリーズは高梨忍が担当しました)

睡眠障害疾患の主な症状 (福留さん監修)

□寝付きの悪い状態が続く

□いびきをかく

□夜中によく目が覚める

□のどが渇く

□寝ても疲労感や眠気が取れない

□下肢にむずむず感などの不快さがあり、明け方まで眠れない

□寝言を発する

□悪い夢を見る

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