文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

社会

社会

新規感染者1万2000人台、人出減らず緊急事態宣言の効果に陰り

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
新規感染者1万2000人台、人出減らず緊急事態宣言の効果に陰り

新型コロナウイルス

 新型コロナウイルスの新規感染者は31日、国内で1万2000人台に達した。1万人超は3日連続。週明けからは緊急事態宣言の対象が6都府県に拡大・延長されるが、各地の人出は減っておらず、宣言による自粛効果に陰りが見えている。

   ■

 東京都台東区の上野公園。この日、噴水の周辺では夕涼みをする家族連れやカップルらの姿が見られた。知人と一緒に訪れた千葉県船橋市の男性会社員(33)は「このままでは、感染者は増えるところまで増えてしまうかもしれない」とあきらめ顔で語った。

 新型コロナの感染者は31日、関東では東京、埼玉、千葉、神奈川などの各都県で過去最多を更新。全国の感染者1万2341人のうち6割以上を占め、感染の勢いが止まらない。

 初めて1000人を超えた埼玉県の大野元裕知事(57)はこの日、さいたま市内で1回目のワクチン接種を受けた後の取材に「この感染拡大が続くと大変深刻になる。重症者が増え、医療機関にも大きなしわ寄せが出てきている」と懸念を示した。

   ■

 緊急事態宣言は8月2日、新たに埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県と大阪府に追加発令され、延長される東京都と沖縄県と合わせ8月31日が期限となる。菅首相は7月30日夜の記者会見で、「今回の宣言が最後となるような覚悟で対策を講じる」と述べ、改めて不要不急の外出自粛を求めたが、人出の減少は鈍っている。

 携帯電話の位置情報から滞在人口を推計するNTTドコモの「モバイル空間統計」のデータによると、都内の新宿、渋谷の各駅周辺の31日午後3時台の人出は、1週間前とほぼ変わっていなかった。大阪・難波駅周辺は1週間前よりわずかに増えていた。

 大阪・ミナミの道頓堀では31日、夜になっても大勢の人が行き交った。知人との会食で来たという大阪府豊中市の男性会社員(53)は「宣言が発令されるが、同じことの繰り返しでうんざり」と話した。

 一方、大阪市浪速区のアルバイト男性(20)は「早く人の流れを抑えないと、感染者は増え続ける」と焦りを見せた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

社会の一覧を見る

最新記事