医療大全
医療大全
[意思決定]面会制限<1>「身内もだめ」会えない日々
昨年11月、東京都世田谷区の 樋渡 啓子さん(79)は 狼狽 した。散歩から戻った元弁護士の夫、洋三さん(84)が右足のしびれを訴え、翌朝、救急車で病院に搬送された。脳 梗塞 。1か月入院した。右半身がマヒしていた。
![[意思決定]面会制限<1>「身内もだめ」会えない日々](https://image.yomidr.yomiuri.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/20210729-249-OYT8I50067-N.jpg)
午後の陽光がさす自宅で、入院の日々のつらさを語り合う啓子さん(左)と洋三さん(東京都世田谷区で)
6人部屋の洋三さんを見舞った。入院1週間後、突然、ナースステーションで止められた。「あっ、先に行かないで」「身内です」「身内もだめ」――。看護師は譲らない。玄関に「面会禁止」の通知が貼られていたことを後で知った。
この日、都内の新型コロナウイルスの新規感染者は500人余り。1か月半後に迎える第3波のピーク(2520人)へと、右肩上がりで増え始めていた。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
読売新聞販売店から届いた招待状をご用意ください。
一般会員向け有料サービスは2020年1月31日をもって終了いたしました。このため、一般会員向け有料登録の受け付けを停止しております。
【関連記事】