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町田忍の昭和回想

回想サロン

風雪に 耐えた貫禄 鉄の蓋

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 昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 記事の最後にコメント欄がありますので、よろしければ、あなたの懐かしい思い出を投稿してください。

マンホールの蓋

  マンホールは日本語では「人孔じんこう」と呼ばれる。目的により種類はいろいろあるが、主に下水道のものが多い。最近は地元にゆかりの人気キャラクターを描くなど、話題性のある「カラーマンホール」が登場し、“日陰の身”から注目される存在になってきた。

 絵は東京・港区の舗装されていない路地で見かけたマンホール。周りに段差よけのための鉄縁てつえんという枠があり、戦前に設置された大変貴重なものである。中心部には古い時代の東京都のマークが入っている。長い間の風雪や磨耗で縁が丸くなり、すっかり貫禄がでているのが気に入っている。

 写真は、本郷の東大構内にある戦前のもの。広島では、広島カープのキャラクターを描いた蓋を見つけて、驚いた。

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町田 忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京都出身。庶民文化研究家、エッセイスト。銭湯や缶ジュースなど100を超える研究テーマを持つ。著書に「町田忍の手描き看板百景-美あり珍あり昭和あり-」(東海教育研究所)、「戦後新聞広告図鑑」(同)、「マッカーサーと征露丸」(芸文社)、「銭湯 『浮世の垢』も落とす庶民の社交場」(ミネルヴァ書房)など。

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