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コロナ禍で自殺者3200人増か…失業率との相関関係基に試算

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまでに自殺者が約3200人増え、今後3年半で2000人増加するとの試算を、仲田泰祐・東京大准教授(経済学)らが公表した。

コロナ禍で自殺者3200人増か…失業率との相関関係基に試算

新型コロナウイルス

 仲田准教授らは、失業率上昇と自殺者数増加の相関関係に着目。日本で新型コロナの感染が始まる前に複数の調査研究機関が発表した失業率の将来推計値から、新型コロナの流行が起きなかった場合の自殺者数を計算し、実際の人数から引いた。

 その結果、2020年3月から今年5月までで自殺者は3236人増えたと推計。また、今年6月から24年末までに2095人増えるとの見通しも示した。増加には、コロナによって人と人のつながりが失われたことや人気俳優の自殺の影響も考えられるという。

 厚生労働省などによると、今年1~6月の全国の自殺者数は1万784人で前年の同時期に比べて13%(1206人)増えた。

 一方、同省によると、新型コロナによる死者は現在、約1万5000人だ。

 仲田准教授は「ワクチン接種が進むにつれ、感染抑制と経済・社会生活の両立という観点がより重要になる。新規感染者数だけに注目するのではなく、多様な指標を参考に政策を議論してほしい」と指摘する。

    ◇

 厚労省は「悩みや不安などはため込まずに相談してほしい」と呼びかけている。こころの健康相談統一ダイヤル(0570・064・556)。

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