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頸椎ヘルニア 腕に力入らず

 昨年、朝起きると左腕が上がらなくなり、今年に入ると左肘から手首に力が入らなくなり「 頸椎けいつい 椎間板ヘルニア」と診断されました。指は動きますが、人さし指と親指はしびれます。(67歳女性)

まず保存的治療で経過見て

乾敏彦 富永病院脳神経外科部長(大阪市)

 頸椎椎間板は、首の骨と骨に挟まれた円板状の軟骨です。柔らかい髄核という組織の周囲を、年輪状の強固な線維輪が包み、重たい頭を支え、かつクッションの役割をしています。

 頸椎椎間板ヘルニアは線維輪の一部に亀裂が入り、髄核が飛び出した状態です。頸椎の神経が圧迫され、主に腕にしびれや痛み、筋力低下などが出ます。歩行障害や排尿障害が出ることもあります。原因は、加齢に伴って椎間板への負担が重くなることや体質的なことが考えられます。

 まず保存的治療で経過を見ます。頸椎カラーなどによる装具療法、鎮痛薬、筋 弛緩しかん 剤、ビタミンBなどの薬物療法、理学療法、温熱・電気療法や神経ブロック療法など。効果は個人差が大きく、医師の指導の下で行ってください。

 頸椎の神経障害には、保存的治療での改善が多い 末梢まっしょう 神経(神経根)障害と、改善しにくい中枢神経(脊髄)障害があります。

 半年以上の保存的治療でも明らかな改善効果がない場合は、手術治療を考えます。日本脊髄外科学会や日本脊椎脊髄病学会の認定医や指導医のいる病院を受診することをお勧めします。

 日常生活では頸部の安静を保ち、デスクワークやスマートフォン操作で長時間、同じ姿勢を続けないようにしましょう。特に、顎が上がり頸部が後ろに傾く状態はなるべく避けましょう。

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